鎌倉彫・塗り講習会へ行って来ました!
2015年 08月 25日
群馬旅行後、程なくして・・・
ダンナ「蕎麦打ちの捏ね鉢が欲しい!」と、言いだしました。
折角なら、専用の捏ね鉢が欲しいとね。
で、私実家に捏ね鉢がある事を思い出して、TEL。
私「食器棚にある捏ね鉢使ってないなら欲しいんだけど・・・」
父「あー、まる(猫・今年春に無くなりました)が入ってたのはもう製品になってるよ」
私「え?じゃあ今あるのは?」
父「あれは、ホボ木地のままでちょっとだけ内側に漆塗ってあるだけだよ。」
「あれで良いなら、どうぞ! だけど塗った方が良いかなぁ」
と言う事で、先日あった塗りの講習会に飛び入り参加して、
捏ね鉢をヌリヌリしてきましたよ~。
江の電”和田塚駅”から数分にある、
鎌倉彫工芸館
を何故か「彫り専門」の職人が教えるという不思議な会ですv
実家に早めに到着!
”製品”になった、元・猫の寝床も見ましたが、
やっぱり、自分達で塗って使おう!と言う事で、
たまたまあった木地を提供して貰う事に。。。
出して貰ったら、”内側のエッジが立っている”と言う事で、
少しだけ削って滑らかにする事にしました。
カンナと、
滑らかに仕上がった。
いよいよ、塗りですvvv
塗りを待つ、漆達。
色々出したり・作ったりするので、磁器のお椀に入っている物もあります。
木の蓋(と言うより、茶托の木地とかですが)の下には、
ラップの内蓋があります。
漆塗りには「定盤」と言う板の上で作業します。 丈夫な板に、漆を何度も塗って仕上げた美しい板。
コレは、塗り職人が仕事を初めてする時に、一番最初に作るものです。
先ずは大体「木固め」と言う作業をしますので、「生漆」を出します。
塗り易く、精製はしてある。
注意点は、出したそばからドンドン乾燥が始まるので、
少しずつヘラで出して、素早く丁寧に塗ります。
刷毛で少しずつ配りながら、綺麗に面を整えていく。
漆は、字を見ても分るように、水分が無いと乾きません。
水分=湿気です!
この湿気を利用・管理して乾かします。
乾かす場所は専用の箱
室・むろ。と言われる乾燥棚です。風呂とも言いますね。
噴霧器で天井・床・側面・戸・・・と全て濡らした所に、
塗ったものを入れます。
数十分から数時間ほど乾燥させます。
家だと、使った後の風呂場で乾燥したりしますねv
使い終わったら、刷毛を油で丁寧に洗って、
刷毛を油で洗うのは、乾燥してバリバリにならない様にする為です。
混じりけのない油が良いですね。
油を付けたら付き出すと言う工程を数回して、
最後は、少し油を付けて、
ラップでピッチリ刷毛部分を覆えば保管が出来ます。
他の生徒さん達は、自分の作品を塗ったり
研いだり。。。
出ないと、漆が乗りません。
耐水ペーパーや砥石などを使って、ゴミや刷毛目を綺麗に研ぎます。
最初は綺麗な水も、最後は抹茶色vvv
この水を、実家の無くなった猫は飲んでましたね。
体に悪いだろうにヘンな使命感があったのか、
毎回飲んでました。
18年生きたから、十分ですけどねv
この生徒さんは研いだ後、
漆を塗ったら半乾きで、マコモを蒔く作業をしてました。
この工程を2回施します。
下地の一環だとか。。。
後は、姫鏡の鏡付けというレアな物もしてたので、こちらもUP!
先ずは、「刻苧・コクソ」を作ります。
補強や接着剤などで使うものです。
材料は柔らかめのご飯!!!! ひたすら、粒を潰して、練ります。
力を入れて、シッカリと滑らかになるまで、練ります。 (この時も定盤を使います)
そこへ水を入れて濃度を少し緩くします。
適度な緩さになったら、生漆を加えて混ぜます。
均一に混ざったら、次は”木粉・キゴ”を半分以上大量投入!
少しづつ入れながら、まんべんなく混ぜます。
使っているヘラに抵抗を感じる固さまで、木粉を入れまして。
強度を上げる為に「コクソ綿」と言う物を、細かく切って入れます。
更に練って完成です!
様は使い古しの麻布を繊維に戻して入れてたみたいです。
作ったら早速、鏡の縁へ付けていきます。
ヘラで何度か均して滑らかにします。
周りを拭いて、乾燥します。
その後、弁柄漆などを薄く塗って乾いたら完成!
と思いますv
と言う風に、塗りの作業を一つずつ丁寧に教えて行きます。
マニュアル本はありません。
カリキュラムや教材も無いです。
塗りたい物を持ってきて、自由に塗っています。
乾口塗り!とか擦り漆だけで、仕上げたい!
と言う要望にも柔軟にこたえてます。
材料や道具は無ければ、貸し出しますし、
家で眠っている木製品の修理とか色々出来そうですね。
講習費は2500円。
木地などはご自分でご用意して下さい。
彫刻も!!!と言う方は、
別で彫り教室などで掘ってみるのも良いですねv
この日は5人のうち、3人が参加。
お茶菓子も頂いてしまいました! 甲子園クッキーは「早稲田実業」の!!!
なんでも、息子さんやお孫さんが通ってるとかね。
記念のボールまでありました。
元、Y校野球部1期生もいらっしゃいましたし、
野球の話で盛り上がりましたよ~。
で、うちのダンナは今回の優勝校出身ですv
ごめんなさいね、先輩方!
と言っても、ダンナは野球部じゃなくて吹奏楽部だし、
父は元サッカー部v
私ですか?
古ーい女子高だったので、縁がございませんでしたね。。。。
今の日本を担って来た諸先輩方のお話は、面白かったですねぇ。
知識も豊富で、ついていくのがやっとでした。
今は、お孫さんもいて、趣味に没頭できる時間も沢山あって。
悠々自適な生活なんじゃないでしょうか。
そんな生活、出来るのかな・・・(遠い目)
と言うわけで、飛び入りでやってきた漆塗り。
少しずつ通って、美味しい蕎麦が年末に食べられたら良いなぁ
と、淡い期待を抱いてv
by turewamyuki
| 2015-08-25 11:55
| 手作り